CASE STUDY 04
出前APPが生分解性包装を促進するための総合的なサービスデザインソリューション。出前APP、工場、事業者、消費者の協力と最適化に焦点を当て、持続可能なビジネスエコシステムの構築を目指す。
01 — 課題の発見
中国の出前市場は年間171億件を超え、1件あたり平均3.27個のプラスチック容器を消費している。年間約560億個の容器が廃棄され、その大半がリサイクルされることなく環境を汚染している。
ユーザージャーニーマップ:注文から廃棄までの6段階におけるペインポイントの可視化
02 — リサーチ
素材別の比較分析:分解期間・コスト・性能の観点から評価
消費者・飲食店・配達員の三者視点によるペインポイントとデザイン要件
03 — サービスデザイン
調査結果から、環境問題の解決には単一のステークホルダーではなく、出前APPを中心とした三者協力モデルが必要だと判断した。工場には安定した資金チェーン、飲食店にはコストメリット、消費者にはインセンティブ——それぞれの利害を整合させることで、生分解性包装の普及を実現する仕組みを設計した。
ステークホルダーの価値交換設計
出前APPが工場と直接提携し、大量発注によるコスト削減を実現。飲食店には環境保護認証と集客支援を提供し、消費者にはポイント還元と環境保護活動への参加を促す。各ステークホルダーが「得をする」構造を設計した。
ステークホルダーマップ:工場・出前APP・飲食店・消費者・配達員の利害関係と価値交換
サーキュラーエコノミーモデル
わら繊維を原料とする生分解性容器は、1ヶ月で完全分解される。廃棄された容器が自然に還り、再び原料となる循環型プロセスにより、従来の「使い捨て→埋立」という一方通行のモデルを根本から転換した。
サーキュラーエコノミーモデル:原料調達から廃棄・回収までの循環型プロセス
三者のアクションフロー
ユーザー側:エコ容器を選択→活動参加→報酬獲得→意識向上。飲食店側:環境保護活動参加→エコ容器購入→ポイント獲得→認証取得。工場側:わら回収→技術開発→品質審査→量産→キャンペーン。三者それぞれのプロセスが連動して初めて、持続可能なエコシステムが成立する。
三者のサービスプロセス:ユーザー・飲食店・工場それぞれの行動フロー
サービスブループリント
サービス全体の設計を、フロントステージ(物理的接触・人的接触)とバックステージ(バックステージ行動・サポートシステム)に分解し、各タッチポイントにおける最適な体験を設計した。
サービスブループリント:フロントステージとバックステージの全体設計
04 — デザイン成果
飲食店向けAPP:環境保護キャンペーン・ポイント交換・エコ容器購入
消費者向けAPP:エコ容器選択・環境保護活動・報酬システム
生分解性弁当箱:わら繊維とでんぷんを原料とし、1ヶ月で完全分解。カトラリー一体型設計により包装層数を削減。
05 — プロジェクト詳細
ROLE
∙ サービスデザイン
∙ パッケージデザイン
∙ UIデザイン
RECOGNITION
∙ 国家級大学生イノベーション・
起業プロジェクト認定
TIMELINE
2020.09
課題設定・市場調査・競合分析
2021.01–04
サービス設計・ブループリント・UI制作
2021.06
卒業制作提出・国家級プロジェクト認定
NEXT STEP